密度を普段の生活の中で感じることはあまりないかもしれません。
しかし、実は身近なところに密度について体感できるものがあります。
それはドレッシングなどに使われる水や油などです。
水と油についてはわかれるというのがわかりやすいですが、それではそこに氷を足すとどうなるのでしょうか?
氷は水に浮きます。そして油は水に浮きます。ただ氷と油ではどちらが一番上に浮いてくるのでしょうか?
これには密度が大きく関係します。
密度とは1㎤あたりの体積で物質にどれだけの重さがあるかを示すものになります。
物質によって重さが異なるため、同じ体積でも密度によって浮いたり沈んだりが決まるわけです。
水の密度は摂氏4度で1㎤あたり1gになります。
氷は凍る際に隙間の多い結晶の構造をしているため水の体積に比べて質量が低くなります。
そのため水よりも小さくなり軽くなるので水に浮きます。
ただ油は1㎤あたり0.8gであるため氷よりもぐっと軽くなり、水や氷と合わせると油のほうが浮いてしまうのです。
油と水では上下に分かれるとよく知られていることでも、もう一つ違ったものを足すとどうなる?というのは他のものを使ってもおもしろいですね。
参考サイト
https://www.i-kahaku.jp/research/bulletin/09/shin.pdf
愛媛県総合科学博物館研究報告,9,51-57,(2004)